◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク3―7巨人(11日・みずほペイペイドーム)
初回に坂本勇人内野手の走者一掃の二塁打などで4点を奪った巨人がソフトバンクに快勝した。2年目右腕・西舘勇陽投手がプロ2度目、今季初先発で自己最長の7回まで投げ111球、6安打無四球で3失点、先発としてのプロ初勝利を挙げた。
巨人は2死一、二塁となったところで、5番に起用された岸田行倫捕手がソフトバンクの先発・前田純投手の初球をとらえて中前打。二塁から若林が好走塁で生還し1点を先制。さらに増田陸内野手が四球で歩き2死満塁とチャンスが続き、坂本勇人内野手が左中間を破る走者一掃の二塁打。1軍に復帰した10日の試合に続く適時二塁打で3点を加えた。
2回に追加点。9番でスタメン起用のオコエ瑠偉外野手の右前打などで2死満塁から岸田が右前に2点適時打。1回に続く2打席連続タイムリーで2点を追加、リードを6点に広げ、ソフトバンクの先発・前田純投手をノックアウトした。
援護をもらった西舘は1回、2回を3者凡退に抑えたが3回に失点した。1死から、ソフトバンクに移籍した元チームメートの秋広優人内野手に右中間二塁打、渡辺陸捕手の右前打で二、三塁とされると、周東佑京内野手に左前適時打を許し、1点を返された。
巨人は6回に追加点を挙げた。ソフトバンクの2番手・木村光投手に1死から泉口がこの日2本目のヒット、2本目の左中間二塁打で出塁すると、若林楽人外野手は左翼線に適時二塁打を放ち、1点を追加。リードを再び6点に広げた。
西舘が7回に失点。無死一、三塁のピンチを迎え、中村晃外野手の二ゴロの間に三塁走者がかえり2失点目。さらに栗原陵矢内野手に左翼線二塁打を打たれ1死二、三塁となったところで、この試合スタメンを外れていた山川穂高内野手が代打で登場し、三ゴロで三塁走者が生還し3点目を失った。
8回は大勢投手が登板し、2死から今宮に中前打、柳町に四球で一、二塁とされたが、近藤を見逃し三振に打ち取った。9回は石川達也投手がマウンドにあがり、1死から栗原を四球で歩かせたが、途中出場の川瀬晃内野手、秋広を連続三振に抑えた。
西舘はヒーローインタビューで、大量得点の野手に感謝しつつ、自身の投球については「まずは相手どうこうってよりかは、自分のボールをミットめがけて投げるってことを意識して投げました」と話した。