◆米大リーグ パドレス2―5ドジャース(11日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、5打数1安打で8試合連続の安打をマークしたが、本塁打は今季ワーストの9試合、42打席連続でなしとなった。ドジャースは負ければ3位転落の可能性もあった一戦で逆転勝ちし、ナ・リーグ西地区首位を守った。

 大谷は先発右腕のバスケスに対し、初回先頭の1打席目は空振り三振。2打席目も左飛に倒れた。2番手左腕・モレホンと対戦した3打席目は遊ゴロ。7回1死の4打席目は9日(同10日)に一ゴロに打ち取られた松井裕樹投手(29)と対戦し、空振り三振を喫した。2点リードの9回1死走者なしの5打席目に左腕のペラルタから右中間へ三塁打。8試合連続の安打をマークし、ダメ押し点につなげた。

 3連戦初戦は延長10回の接戦を制したが、前日10日(同11日)は1―11で大敗。2回から2番手で登板したサウワーは111球を投げ、6回途中からは野手のE・ヘルナンデスが投げきる異例の継投だった。大谷、ベッツ、T・ヘルナンデスも途中で交代するいわゆる“捨て試合”。賛否両論ある采配だったが、ロバーツ監督の苦渋の決断が3連戦最終戦につながった。

 この日は前日の2戦目で登板した投手がトリビノとサウワーの2人だけ。登板することが不可能なのはサウワーだけで、トリビノ以外の救援陣は中1日以上が空いていた。

ブルペン待機も多かった先発のカスペリアスが4回3安打1失点と試合を作ると、5回からはブルペン陣がフル回転。29回までの5イニングで7人をつぎ込み失ったのは6回の1点だけだった。

 ロバーツ監督は投手陣の働きを「いい仕事をしてくれた」とたたえ、前日の早い段階で3連戦3連勝を諦めて第3戦の勝利を優先させる采配をふるったことについても「ブルペン陣もしっかりと役割を果たしてくれた。このシリーズ(パドレス3連戦)で勝ち越すことが我々の目標だった。その目標は(2勝1敗で)達成した」と満足そうだった。

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