◆報知新聞社後援 第74回全日本大学野球選手権▽2回戦 北海学園大7―1佛教大(12日・神宮)

 “双子対決”は実現しなかった。

 佛教大(京滋大学)が、北海学園大(札幌学生)に1―7で敗戦した。

主将の本間賢人二塁手(4年=奈良大付)は、2打数無安打。第1試合では、弟・悠人遊撃手(4年=奈良大付)が主将を務める奈良学園大(近畿学生)が青学大(東都大学)に敗れており、賢人は「先に負けた弟のためにも勝ちたかった」と、肩を落とした。

 小中に続き、奈良大付高でも同じユニホームを来て甲子園を目指した。大学で初めて進路が別れたが、ともに主将に就任。悠人は初主将に悩むことも多かったが、「兄は小中高でキャプテンをしていて、持っている経験を教えてくれた」。仲間をまとめ、奈良学園大を7年ぶりの出場に導いた。

 さらに、互いに2勝すれば対戦が実現することが分かり、「対戦するぞというのは出発前に約束していました」(悠人)。9日の1回戦をともに突破してあと一歩だっただけに、賢人は、「全国の舞台での兄弟対決が親には一番の恩返しになると思っていた。2人とも実現させる思いが強かったので本当に悔しい」と話した。

 賢人は今後も主将を続投。悠人は未定だが、「できることならやりたい」と続行を希望した。全国での“双子対決”は秋の明治神宮大会でもチャンスがある。

賢人は「切磋琢磨して、関西選手権を勝ち抜いて、(明治)神宮大会というすばらしい大会でまた注目していただけるような選手になって、2人で対戦できればいいなと思う」と、力強く話した。

編集部おすすめ