◆日本生命セ・パ交流戦 2025 日本ハム6―1ヤクルト(12日・エスコンフィールド)

 日本ハム・北山の剛速球がうなりをあげた。8回1死、サンタナにこの日最速の153キロをマーク。

最後はカーブで空振り三振に仕留め、マウンドでうなずいた。8回1失点(自責0)、自己最多の14奪三振の力投で4勝目をマーク。「序盤は浮足立っている感覚があった。ピッチングの中でなじんできて思い切り腕を振れるようになった」。防御率は1・17に向上し西武・隅田を抜き、リーグ単独トップに。チームを今季最多の貯金10に導いた。

 悪夢を力に変えた。ヤクルト戦は守護神を務めていたルーキー時代の22年に2戦連続でサヨナラ弾を浴びた。「あの日から3年。あの経験を無駄にしていないことを証明したいと思ってマウンドに上がった。当時の自分にいい報告ができる」と胸を張った。

 新庄監督は「あれは打てないでしょう。

めちゃくちゃよかった」と大絶賛。8回で119球。連夜の完投の選択肢もあったが、「中継ぎ投手が投げなさすぎるのもいけない」と9回は柳川に託し、今季6度目の同一カード3連勝に成功した。交流戦も通算5勝4敗とし、2位タイに浮上。首位ソフトバンクに0・5差に迫った。分厚い先発陣を中心に新庄ハムが球界をリードする。(川上 晴輝)

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