◆日本生命セ・パ交流戦 2025 日本ハム6―1ヤクルト(12日・エスコンフィールド)

 日本ハムは12日、ヤクルト戦(エスコン)に快勝。同一カード3連勝で貯金を今季最多の10とした。

「2番・中堅」でスタメン出場した五十幡亮汰外野手(26)は3塁打2本を含む3安打2打点の大暴れ。3回2死一、三塁では一塁走者として偽装重盗を成功させ決勝点を奪った。交流戦に入り2度目の猛打賞。課題だったバットでも進化を見せつけている。

 左中間を深々と破る打球に、五十幡は迷わずギアを上げた。あっという間に二塁を蹴ると、悠々と三塁へ滑り込む。1点を追う初回1死走者なしで放った三塁打。「自分には珍しい打球だったので、でも抜けたなら三塁へ行ってやろうという気持ちがあった。三塁打は余裕でした」。続く清宮幸の犠飛で、あっさり同点のホームを踏んだ。

 自慢の足を見事におとりに使った。3回、2死一塁から右前打で一、三塁とチャンスを広げると、続く清宮幸の打席でスタート。

ヤクルトの捕手・古賀が二塁へ送球すると、一、二塁間でストップし、送球と同時にスタートを切った三塁走者の生還を待った。これが決勝の1点となったが「2点目のダブルスチール(記録は盗塁死とアウトの間の生還)のときに、チームとしては最高なんですけど、自分としては盗塁死なのでめちゃくちゃ悔しいです」と笑った。

 7回1死一、二塁では右翼線に2点三塁打。今季4本目の三塁打はリーグトップとなった。7日のDeNA戦(横浜)に続く今季2度目の猛打賞も「昨日のバントミスがあるので、まずは小技から、そこからしっかりやっていきたい」と足元を見つめた五十幡。足と小技に覚醒中のバットも加え、欠かせない存在へと進化を遂げる。(山口 泰史)

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