◆第56回日本少年野球選手権大会 茨城県支部予選 ▽決勝 江戸崎ボーイズ4―2日立ボーイズ(6月8日・J:COMスタジアム土浦)

 夏の全国大会・エイジェックカップ第56回選手権大会(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部予選が各地で行われ、茨城と千葉で代表が決まった。昨秋の春季全国大会予選と同じカードとなった茨城の決勝では、江戸崎ボーイズが春季全国大会出場の日立ボーイズを下し、2年連続4度目の出場。

2年前と同じ対戦となった千葉の決勝は松戸中央ボーイズが白井中央ボーイズを下し、3年ぶり5度目の出場を決めた。

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 熱闘を制した江戸崎ナインの顔に、心からの笑みが広がった。終盤の逆転劇で全国切符を獲得。浜野主将は「この夏にかけるみんなの思いは強かった。これで江戸崎の看板を少しは磨けた」と胸を張った。

 粘りの投球で、抜てきの期待に応えた。先発は背番号10の根本。元は遊撃手のサイド右腕は「あまり変化球が曲がらなかった」と言いながらも要所を締める。6回に2点を失うも、エース・坂元につないだ。

 攻守でチームを支えたのが、4番の菊地捕手だ。4回、先頭の日立・橋本彗夢(3年)に三塁打を許した際、「俺が打つから心配するな」と根本を鼓舞。その言葉通り、逆転された直後の6回1死二塁、内角の直球を左中間へ同点二塁打。

3打数3安打1打点の活躍で、最優秀選手賞に輝いた。

 借りを返した。日立は昨秋の春季全国大会支部予選決勝で5年連続の出場を阻まれた因縁の相手。「その分、夏に照準を合わせて鍛え直す時間ができた」と渋谷泰弘監督(46)。個々のメンタル面や試合の流れを読む力を伸ばし、“戦術野球”に磨きをかけた。

 春は2度の全国4強入りの強豪も夏は未勝利。決勝犠飛を放った二塁手・長井は「守備力でピッチャーを助けたい」と活躍を誓う。雪辱を果たした勢いで、真夏のOSAKAでも快進撃を見せつける。

 【江戸崎ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※浜野凌匠、坂元諭、菊地史穏、篠田龍投、長井大季、

林田眞之介、

東峰晴人、小室真斗、根本彪央、朝日向翔夢、高安来夢、山来武弦、堀内優吏、松下直哉、鬼柳颯人、飯田陽大

 ▽2年生 清水和、松澤海人、岩淵悠太、室町佑成、片野勇輝、中崎和真、大木敦捕、牛久保真永、佐々木想

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