オリオールズの菅野智之投手が14日(日本時間15日)、本拠地でのエンゼルス戦で、6勝目を目指して先発する。8日のアスレチックス戦は4回1/3を投げ、自己最多タイの4失点(自責点3)で4敗目を喫しており、リベンジのマウンドとなる。
13日(同14日)は、約70メートルに距離を伸ばした遠投やダッシュなどで最終調整。また、エンゼルスは、同カード最終戦の16日(同17日)に菊池雄星投手が先発し、3勝目を狙う。NPB時代、セの菅野、パの菊池とリーグを代表する投手として君臨した2人。この日は、練習中に菊池が挨拶に駆け寄り、右中間付近で約5分間、談笑し、互いの健闘を称え合う姿があった。
早出でキャッチボールに出てきた菊池が、右翼フィールドで強化トレーニングを行っていた菅野に気づき、挨拶に走った。メジャーでは先輩だが、年齢は菅野が2歳上。菊池が帽子を取って最敬礼すると、菅野も笑顔で歩み寄り、2人はガッチリ握手を交わした。
かつて、NPBは右の菅野、左の菊池がリーグを牽引した。WBCで日本のエースとして活躍した2017年、菅野は17勝5敗、防御率1・59の好成績でタイトルを総ナメとしたが、パ・リーグでは菊池が菅野に迫る活躍をみせ、沢村賞を争った。2014年と18年の交流戦で実現した2人の投げ合いは、今回はニアミスだ。前々回登板はともに6月3日で重なっていたが、その後、エンゼルスがオフが1日多かったため、1日違いとなった。