◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(26)が13日(日本時間14日)、大谷翔平投手(30)も「1番・指名打者」でスタメン入りした首位攻防3連戦初戦となる本拠地・ジャイアンツ戦に先発したが、5回途中で102球を投げ、6安打を浴びてメジャー自己ワースト5四球を与え、5失点で降板した。同点の3回にメジャーでは自己初となる1イニング3四球と制球に苦しむと、シュミットに満塁弾を浴びた。
初回は、先頭の李政厚こそ2球で二ゴロに打ち取ったが、続くアダメズに右翼へ8号ソロを浴びて先取点を献上。プレーボールからたった5球での被弾だった。その後ラモスとスミスは打ち取って追加点は与えなかった。
2回は先頭のフローレスに9球目をはじき返されて中前安打。1死からはヤストレムスキーにフルカウントから四球を与えて1死一、二塁のピンチとなった。フィッツジェラルドはフルカウントから右飛、キズナーは初球で三ゴロに打ち取って切り抜けた。すると2回裏にパヘスの右犠飛で追いついた。
同点の3回は1番の李政厚からだったが、四球、三振、四球、三振、四球で2死満塁のピンチを迎えると、シュミットに2号満塁本塁打を浴びた。山本はこの時点で4四球でメジャー自己ワーストタイで、1イニング3四球は初めてだった。3回だけで43球を投げた。4回もマウンドに上がると、この試合初めて3者凡退で抑えた。5回は2安打と四球で2死一、二塁となったところで降板した。
山本は、前回登板の7日(同8日)の敵地・カージナルス戦では6回94球を投げて4安打無失点、9奪三振と好投。今季は試合前の時点で13登板、6勝4敗で、リーグ3位の防御率2・20をマークしていた。今季は開幕からローテを守り、先発陣にグラスノー、スネル、佐々木、ゴンソリンと故障による離脱者が続出する中で、ロバーツ監督も認める「エース」として信頼を寄せていたが、防御率は2・64となった。
試合前にはジャイアンツのメルビン監督も「彼はなかなかいい選手。昨季も彼を少し見たが、今年の成績を見て分かるようにかなりいい成績を残している。我々は彼に対して苦戦することは理解している。1打席に1球あるかないかの打てる球を逃してはいけない」と警戒心を強めていた。