◆米大リーグ ドジャース2―6ジャイアンツ(13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(26)が13日(日本時間14日)、大谷翔平投手(30)も「1番・指名打者」でフル出場した首位攻防3連戦初戦となる本拠地・ジャイアンツ戦に先発したが、5回途中6安打5失点で降板して5敗目(6勝)を喫した。5四球はポストシーズンを含めたメジャー36登板でワースト。
同点の3回に3四球で2死三塁のピンチを作り、シュミットに満塁本塁打を浴びて勝ち越された山本。試合後には「なかなか狙ったところに投げられず、ランナーをためてしまったので、そこで一発打たれましたけど、その前にフォアボール3つでランナーをためてしまったところが、反省点かなと思います」と悔しさをにじませた。
試合後には、米メディアから山本、ロバーツ監督に山本の「中5日」での登板に対する質問が飛んだ。山本は開幕から日程的な問題もあって5月2日の敵地・ブレーブス戦までの7登板は中6日以上の間隔を空けてきたが、その後は7登板連続中5日でマウンドに上がっている。だが中6日以上は7登板、3勝2敗、防御率0・90なのに対し、中5日は7登板、3勝3敗、防御率4・46。もちろん登板間隔以外の要素も重なっているが、明らかに数字が悪化している。
山本は登板間隔の影響について「(登板間の)5日間の中で、すごくいい感じに過ごせていると思いますし、そこは全く問題はないと思います」ときっぱり否定。先発投手陣に故障者が続出していることもあって、今後も中5日での登板が続くことが予想されるが、自信をのぞかせた。
日本では中6日が一般的。一方でメジャーでは球数を制限しながら5人でローテを回して中4日で登板するチームが多い。だが、ドジャースは山本への負担を考慮して、昨季からポストシーズンであってもかたくなに中4日での登板をさせなかった。
山本の登板についてロバーツ監督は「変えるつもりはない。彼は現時点で最奥の先発投手。ポストシーズンに進出するためにはそれ(中5日)以外の道はないと思っている。ヨシ(由伸)の登板についてはかなり慎重に起用してきたつもりだが、適応期間はすでに終わった。彼にはマウンドに立ってもらう必要がある。それが現実だ」と説明。今後の特別待遇を否定し、エースとしてのフル回転を期待していた。