◆第107回全国高校野球沖縄大会1回戦 小禄11―1宮古総工=6回コールド=14日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 大黒柱の退場に小禄の選手は、さらにまとまった。初回に4点を先制しベンチが盛り上がった2回1死満塁で新崎康楠(こなん)主将(3年)が後頭部への死球で交代。

3週間前の練習試合でも同じ箇所へ死球を受けていたとあって、大事を取って病院へ向かった。

 開会式で選手宣誓を務めた主将が不在になっても、平良栄二監督は「(新崎)康楠がどんな気持ちで球場を去ったかわかっていると思うから、その気持ちを忘れないで1死ずつ取っていこう」と選手を激励。攻守に集中して、6回コールド勝ちで初戦を突破した。

 副主将の上野太雅(3年)は昨夏の1回戦で八重山農林に逆転負けしたことを回想し「初回から集中して点を取れる時は取ろうと毎イニング全力で戦いました」と言葉を強めた。

 2回戦までは時間が空くとあって、新崎も復帰できる見通し。「一緒に校歌を歌っていないので、キャプテンがいる中で勝って一緒に校歌を歌いたい」という上野の気持ちはナインも同じだ。

編集部おすすめ