Bリーグ・サンロッカーズ(SR)渋谷のキャプテン、ベンドラメ礼生選手(31)が17日、東京・墨田区の小梅小学校を訪れ、区内小学校全25校へのバスケットボール寄贈式に出席した。チームとチームのパートナー企業「(株)GCC」が各校に6個ずつ、合計150個をプレゼント。

式典後には子どもたちと一緒になってプレーを披露して交流を深めた。

 SR渋谷はこれまでも墨田区での試合開催や、バスケットボールスクールの運営など地域に根ざした活動を推進。今回、バスケットボールを寄贈することで「子どもたちの体力づくりや協調性、チームワークの育成に役立ててほしい」(SR渋谷)との思いから実現した。競技振興はもちろん、来年7月には隣接区の江東区にホームタウンを移し、クラブ名も変更することから、城東エリアでのチーム浸透につなげる目的もある。

 式典ではベンドラメ礼生選手が「レオと呼んでください。みんな、八村塁選手、ジョシュ・ホーキンソン選手は知っているかな」と子どもたちに質問。「知ってる~!」の声に「ボク、一緒にプレーしてまーす。自慢してまーす」と返し、会場の体育館を沸かせた。「ボール(の寄贈)をきっかけにバスケットボールに興味を持ってもらって、楽しんでもらいたい」とメッセージを送った。

 式典後には小学校5、6年生の男子と女子にそれぞれ交じって3分間の試合に参加。「みんな元気すぎ。ボクのことを気にしないぐらい夢中になってるし」と苦笑いを浮かべながら汗をぬぐい、最後は3ポイントシュートの10本チャレンジを披露。

残念ながら6本の成功にとどまり、「めちゃくちゃ悔しい、狙ったのに。…練習します!」と反省しきりだったが、プロの技を目の当たりにした子どもたちは目を輝かせていた。

 今回のバスケットボール寄贈にあたり、墨田区の山本亨区長から感謝状が手渡されたGCCの町田敦代表取締役社長は「みなさんは勉強やスマホで下を見ることが多いかと思いますが、バスケットボールは上を見ないと得点が入らず、成り立たないスポーツ。放たれるシュートはまるで虹のようですから、いっぱい虹を見てください」と子どもたちにあいさつ。SR渋谷の神田康範社長も「いつかサンロッカーズ渋谷でプレーしてください」とエールを送った。

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