◆イースタン・リーグ 巨人4―6DeNA(25日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が25日のイースタン・DeNA戦(Gタウン)に「1番・遊撃」で出場し、4安打2盗塁と大暴れした。プロ初の猛打賞後に4安打、プロ初盗塁となる二盗後に本盗にも成功。

近未来の正遊撃手を目指すルーキーは格別の輝きを放ち、「ちょっと高校生の時を思い出しました」と笑った。

 9回2死。遊撃内野安打で4度目のHランプをともすと、ようやく少し口角を上げた。第4打席までに3安打で初の猛打賞をマーク。さらに、最終5打席目で最多セーブ2度の山崎から安打を放ち、「これを続けて、いいアピールできれば」と納得の表情を浮かべた。

 ヒットパレードだけじゃない。俊敏に駆け回った。3回2死二塁、昨季1軍で3勝を挙げた右腕・吉野の外角低め135キロを右翼線に運んで6試合連続安打とすると、足でも魅せた。続く宇都宮の打席で「サインが出たので思い切って」と二盗を決め、公式戦初盗塁。三進後には一塁走者の宇都宮と重盗を仕掛け、本盗に成功した。

 3月9日に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。5月20日に実戦復帰したばかりだが、1軍級の投手にも対応力を魅せた。

打率は一気に4分以上上げて3割1分7厘に。守備でも積極的に声を出し「フレッシュにやっていこうというのは自分の中で決めている。継続していけたら」。順調にスターへの階段を上がっている。(臼井 恭香)

編集部おすすめ