野球の普及を目的に設立された一般財団法人「球心会」の設立記者会見が26日、都内で開かれた。

 会見には代表の王貞治氏、副代表の栗山英樹・日本ハムCBOらが出席。

王氏は「野球に対する思いは年がたっても変わらない。プロ野球、アマ野球といろいろな団体があるが、コミュニケーションが取れていない。横のつながりができたら野球界のためにもなる。そのお役に立てる仕事をしようと球心会を設立しました」とNPB、日本高野連などプロ、アマの垣根を越えて11団体と協力しながら野球の普及に取り組んでいく決意を示した。

 さらに、栗山氏が6月3日に肺炎で死去した長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の生前に受け取った手紙を披露。

「王貞治様

王さん、野球界の更なる発展を目指した『球心会』の結成、おめでとうございます。アマチュア、プロの垣根を越え、王さん自らグラウンドに飛び出されると聞き、私にできることがあれば大いに協力したいと考えています。野球界がひとつとなり、これから更に野球人気が高まることを期待しています。

令和7年5月吉日 長嶋茂雄」

といった文面を読み上げた。

 また、巨人、ヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏のビデオメッセージも紹介され、松井氏はその中で「私も大いに賛同します。しっかりと活動を応援して、できることをしていきたい」とコメントを寄せた。

 王氏は「ヒーローが出てくるから子どもたちの目標になる。

大谷選手も一生懸命やっているうちに現在の大谷選手になった。子どもたちにも夢を追ってほしい」と野球を普及していくことで野球人口を増やし、さらには大谷のようなヒーローの誕生を願った。

 「BEYOND OH! PROJECT」と銘打たれたこの会は「王貞治氏・大谷翔平を超えるような、世界を沸かし、子どもたちに夢と希望を与える世界的ヒーローが、野球界・スポーツ界から生まれ続ける未来をつくる」ことを目指し、5月23日に設立された。

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