◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(24日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合連続の本塁打となる27号2ランを放った。6―3で3点をリードした6回無死一塁の4打席目に、2番手左腕・ロリソンから左翼席最前列へ飛距離373フィート(約114メートル)のアーチ。

日米通算300号(NPB48本、MLB252本)の節目にも到達した。

 14日(同15日)の本拠地・ジャイアンツ戦で2発の10試合ぶりの本塁打を放つと、その後7試合は本塁打なし。16日(同17日)の投手復帰が重なったこともあってか打撃の調子をやや落としていた。それでも今季2度目の登板となった22日(同23日)の本拠地・ナショナルズ戦で8試合、38打席ぶりの26号を放って日米通算300号に王手をかけていた。

 試合が行われているロッキーズのコロラド州デンバーの本拠地・クアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて打球の飛距離が約10%伸びるとされている。大谷は昨季まで14試合の出場(うち先発11試合)で4本塁打。昨年6月18日には、昨季の自己最長で自身2位の476フィート(約145メートル)という特大の一発を放った。

 初回先頭の1打席目は、中堅へ飛距離399フィート(約122メートル)の大飛球だったが、あとひと伸び足りず中飛。データサイト「Baseball Savant」によると、ドジャースタジアムやエンゼルスタジアムなど30球団の本拠地のうち6球場であれば本塁打になっている大きな当たりで、調子は上向いているようだった。

 大谷は5月に、23年6月に並ぶ月間自己最多の15本塁打と打ちまくって月間MVPを受賞。球団の月間最多本塁打記録にも並んだ。MLB通算250号を放った14日(同15日)には11戦ぶりのアーチに「だいぶ長いこと打っていないなと思っていたので、2本とも比較的いいホームランだなと思う。

1本目は先制するという意味では大きい1本だったと思う」とうなずいていた。月別では最多の60本塁打目(2位は5月で49本)と得意の月だが、22試合目でようやく月間5発目となった。

 シーズン80試合目での27号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、54・7発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発とほぼ同じペース。3年連続本塁打王へ向けて順調にアーチを積み重ねていっている。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 27本

 ※米通算252本、日米通算300本

 ◆6月の年別本塁打数

 ▽18年 0本

 ▽19年 9本

 ▽20年 0本(試合なし)

 ▽21年 13本

 ▽22年 6本

 ▽23年 15本

 ▽24年 12本

 ▽25年 5本(この試合含め残り6試合)

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