ドジャース・大谷翔平投手(30)が投手復帰から2度目の登板を終えた。22日(日本時間23日)のナショナルズ戦では、投げては1回無安打2奪三振無失点、打っては26号2ランなど4打数2安打5打点と投打で躍動した。
投手完全復活への道筋が見えてきた。22日に復帰後2度目の登板を終えた大谷は「徐々にイニングも増やしていければ、元の状態以上に戻れるんじゃないかなという、そういう自信は出てきてる」と手応えを口にした。公式戦でリハビリをするという前代未聞の調整だが、ゆっくりと前進している。
試合前にライブBP(実戦形式の練習)で登板してから打者で試合に出場するよりも、試合での登板の方が体への負担が少ないという二刀流の大谷にしか分からない特別な事情でスタートした異例の復活ロード。ここまでの2登板はいずれも1回のみだが、ロバーツ監督は次回登板で2回を投げさせる可能性を示唆している。
球宴前の前半戦は7月13日が最後。中5、6日で登板すればあと3度の登板が可能。大谷は、投手としての完全復活への目安を「5回以上投げれるようになって、初めてこうスターターじゃないかなと思う」と話していた。1登板で1イニング15球ほど増やしていけば、4回60球ほどまで伸ばせる。後半戦からは本格的に二刀流として復活できる可能性が高そうだ。
まだ試行錯誤を続けている段階。16日はツーシームを多投し、22日はスライダー系がメインだった。すでに2度の右肘手術を受け、投手人生をかけての復帰。今後も長くマウンドに立ち続けるために、最善の方法を探っている。前半戦の登板はロイヤルズ、アストロズ、ジャイアンツが濃厚。ウィット、アルテューベ、ディバースと球界を代表する打者との対戦も見込まれる。
今、大谷には結果と共に問題なく登板を終え、回復させることが求められている。「まずは後退しないように、少しずつでも前進していければいいんじゃないかなと思う」と本人も現状を十分に理解している。最終的なターゲットは10月のポストシーズンでの二刀流でのフル回転。限られたイニング、球数にはなるが、前半戦の登板も今後へ向けては大きな意味を持つ。