◆米大リーグ ドジャース―ナショナルズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が22日(日本時間23日)、本拠地・ナショナルズ戦に「1番・投手、指名打者」で先発登板し、1回で18球を投げ、無安打無失点で降板した。最速は98・8マイル(約159・0キロ)だった。

 前日21日(同22日)に5本塁打を放って調子を上げたナショナルズ打線との対戦。先頭のエイブラムズは初球の直球で一ゴロ。続く2番のウッドは高々上がったフライに打ち取ったかのように見えたが、遊撃手のベッツが落球して出塁。1死一塁でガルシアは空振り三振を奪って復帰後初三振を奪った。2死二塁で過去2本塁打を浴びているローも空振り三振を奪った。

 大谷は16日(同17日)の本拠地・パドレス戦でエンゼルス時代の8月23日(同24日)、本拠地・レッズ戦以来663日ぶりに復帰登板。先頭から2者連続安打を浴びて中犠飛を許して先取点を献上したが、1回28球を2安打1失点でまとめた。三振は奪えなかったが、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマーク。2安打2打点で同点打を放って自らの黒星も消し、試合後には「結果的にはイマイチでしたけど、自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあったと思うのでいい一日だったと思います」と手応えを口にしていた。

 前回登板時は打席に入る際と同じマイケル・ブーブレの「Feeling Good」だったが、この日はアフロジャックVSサーティー・セカンズ・トゥ・マーズの「Do Or Die」でマウンドに上がった。この曲は日本ハム時代にも使用し、18年にエンゼルスでメジャーデビューした際に使用していた曲。NHKのMLB中継のエンディングにも使用されたいた日本人ファンにはおなじみの曲だ。

 「Do Or Die」は和訳すると「やるか、やられるか」。投手生命をかけた2度目の右肘手術からの復活を狙うとあって、原点回帰で強い決意がにじみ出ているのかもしれない。

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