第45回日米大学野球選手権大会(7月8~13日・エスコン、新潟、神宮)に出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿が21日、平塚でスタートした。紅白戦ではプロ志望届提出を明言した東大のサブマリン・渡辺向輝投手(4年=海城)が5回から登板し、打者3人を完全に封じた。
立大の今春リーグ戦3冠王・山形球道外野手(4年=興南)を左飛、近大の阪上翔也外野手(4年=神戸国際大付)を捕飛、明大の小島大河捕手(4年=東海大相模)を見逃し三振に封じた。
ネット裏で見守った日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)は何度も対戦経験がある東京六大学の強打者2人を封じた点に注目。「あれだけ知っている打者がズレる点がすごい。1イニングをスパッと終われるのは心地よい」と称賛した上で、「人とは違う間、人とは違うオリジナリティーを持った投げ方。特長を持ったプロ野球選手が少なくなる中、個人的にものすごく楽しみにしています」と期待を寄せた。(加藤 弘士)
◆渡辺 向輝(わたなべ・こうき)2004年2月25日、千葉・浦安市生まれ。21歳。小学3年から浦安ベイマリーンズで野球を始め、海城中では軟式、海城では硬式でプレー。東大では下手投げへ完全転向した2年春にリーグ戦デビューし、通算21試合に登板し、1勝9敗、防御率4・34。4完投。球種はスライダー、カーブ、シンカー。遠投105メートル。