◆米大リーグ ドジャース3―5パドレス(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が「1番・指名打者」でスタメン出場し、山本由伸投手(26)が先発した19日(同20日)の本拠地・パドレス戦だったが、完敗で連勝が「5」で止まった。パドレスの松井裕樹投手(29)はメジャー初セーブを挙げた。

 9回表にはドジャースのメジャーデビュー登板だったリトルがタティスに死球を当てると、パドレスのシルト監督が激怒してベンチを飛び出し、両軍ナインも総出の乱闘が勃発し、両軍の監督が退場処分となった。9回裏には元阪神スアレスの投球を大谷が受けて2試合ぶりの死球。スアレスは退場になった。

 「翔平は自分のダグアウトに『動くな』って合図しています。落ち着け、と。でもこれは100%…間違いなく、狙って投げた球です」と現地解説のキャロス氏。大谷は塁上でアラエス一塁手と握手。投手交代の空き時間には、相手ベンチに笑顔で歩み寄り、言葉を交わした。「こういう出来事が“この男(大谷翔平)はもう別の次元にいる”って思わせるんですよ。こういうことがまた伝説に一つ加わるんです」と大乱闘必至の場面を抑えた大谷の振るまいを絶賛した。

 先発の山本は2回に1死からボガーツに4号先制ソロを被弾。3回には3者連続三振と圧巻の投球を見せたが、5回に無死一、三塁でイグレシアスに左犠飛を許してリードを広げられた。

7回は先頭から2者連続二塁打を浴びて3点目を失って降板。援護にも恵まれず、6月は4登板勝ちなし(0勝3敗)で6敗目(6勝)を喫し、防御率は2・76となった。

 大谷は初回先頭の1打席目に右飛に倒れて今季ワーストの12打席連続無安打。3回2死一塁の2打席目に3試合、13打席ぶりの安打となる右前安打を放ったが、得点にはつながらなかった。2点を追う5回2死一、三塁のチャンスで迎えた3打席目は、止めたバットにボールが当たる中途半端なスイングで投ゴロ。8回先頭の4打席目も空振り三振を喫し、5試合連続本塁打なしとなった。

 チームは山本が7回までに3失点で踏ん張ったが、援護なし。8回にメジャー初登板だったリトルが2点を失って5点差となり、8回表にはベッツ、スミス、フリーマンと主軸打者に次々代打が送られた。

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