山本由伸、日本人初の「イマキュレートイニング」をラスト１球の“不運な判定”で逃す…現地実況も大絶叫「球審が台無しにした」
山本由伸（ロイター） 画像（1枚）

　◆米大リーグ　ドジャース―パドレス（１９日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・山本由伸投手（２６）が１９日（日本時間２０日）、大谷翔平投手（３０）も「１番・指名打者」でスタメン出場した本拠地・パドレス戦に先発し、３者連続３球三振「イマキュレートイニング」の達成をあと１球のところで逃した。

　０―１で迎えた３回は先頭ジョンソンを見逃し、マルドナードを空振りでいずれも３球三振。

続くタティスも２球で追い込み、日本人メジャー選手初となる３者連続３球三振「イマキュレートイニング」に期待がかかった。追い込んでからのラスト１球は真ん中高めの直球で見逃し三振が決まったかに思えたが、球審はボール判定。大リーグ公式サイトでは真ん中高めのストライクに分類された一球だっただけに、現地の米中継局の実況も「オー！ノー！　マービン・ハドソン（球審）が彼の『イマキュレートイニング』を台無しにした」と絶叫していた。その後はカウント２―２から空振り三振に仕留めた。

　チームが５連勝で迎えた一戦。山本は初回は先頭のタティスは右直、続くアラエスも右飛に打ち取った。ブーイングが起こる中で打席に入ったマチャドにはフェンス手前までの大飛球を打たれたが左飛で３者凡退だった。

　０―０で迎えた２回は、１死から５番・ボガーツに甘く入った８９・９マイル（約１４４・７キロ）のスプリットを捉えられ、中堅左に飛び込む先制ソロを浴びた。２試合連続被弾となった。

　前回登板の１３日（同１４日）の本拠地・ジャイアンツ戦では５回途中で１０２球を投げたが、今季２本目の満塁本塁打を浴びるなど６安打５失点、４三振で５敗目を喫した。球審の際どい判定にも泣かされてメジャー移籍後ワーストの５四球を与えたが、試合後には「それ以前に自分のいい投球ができていなかったと思うので、とても力不足だなと感じます」と悔やんでいた。

　この日の試合が１５試合目の登板。

試合前の時点で６勝５敗、防御率２・６４の成績をマークしている。中５日での登板が続いている６月はここまで３登板で０勝２敗、防御率５・６５と苦しい投球が続いている。

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