◆米大リーグ ドジャース8―6パドレス(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が登板翌日の17日(日本時間18日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打数無安打、1死球で今季初めて1試合4三振を喫した。1試合4三振はエンゼルス時代の22年9月7日の本拠地・タイガース戦以来3年ぶり。

チームは2度逆転する粘り強さを見せて4連勝となった。

 大谷は前日16日(17日)には、エンゼルス時代の23年8月23日以来663日ぶりに投手で復帰。1回28球で2安打1失点だったが、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマークした。さらにバットでも1点を追う2打席目に同点の適時二塁打を放って自らの黒星を消すと、3打席目にも右前適時打で4打数2安打2打点でチームの逆転勝ちに貢献。二刀流でのフル回転に「1点取られて、バットで2点返して1イニング消化したと思えば、トータルで見ればプラスかなとは思うので、試合としてはよかったんじゃないかなと思います」とさらりと言い放った。

 登板翌日だったが、ロバーツ監督は「少し疲労はあるが、状態はいいので今日も出場する。今日起用しないという選択肢はなかった」と迷わず先発起用。先発右腕のバスケスに対して初回先頭の1打席目には空振り三振を喫した。ひやりとしたシーンは1点を追う3回1死走者なしの2打席目。2球目の93・8マイル(約151・0キロ)が右太ももに当たって「アイッ!」と絶叫し表情をゆがめた。すると本拠地は大ブーイングが巻き起こって騒然。両チームに警告が与えられると、ロバーツ監督が激怒して審判団に詰め寄って猛抗議して退場処分となった。

 伏線はあった。ナ・リーグ西地区のライバル対決。前日の4連戦初戦でもパヘスが死球を受けて投手のシースをにらみつけて一触即発の事態となり、この試合では3回に2番手右腕のトリビノがパドレスのタティスに死球を当てていた。警告試合となった中で7回にはサウワーがイグレシアスに死球を与えて、パドレスベンチからマチャドが飛び出して一触即発の雰囲気となった。

 大谷は同点の5回1死の3打席目に空振り三振を喫すると、6回1死二塁の4打席目は松井裕樹投手(29)と対戦して空振り三振。今季の対戦成績が3打数無安打になった。8回1死一、二塁の5打席目も左腕のモレホンの前に見逃し三振。今季初めて1試合4三振を喫した。

 試合は初回にドジャース先発のドライヤーがシーツに右前適時打を与えて先取点を許したが、2回にパヘスのソロなどで逆転。3回に2番手のトリビノが2点を失って一度は逆転されたが、4回にパヘスの2打席連続15号ソロで追いつき、6回には5連打など打者一巡10人の猛攻で6安打を集めて5点を奪って一気に勝ち越して5点のリードを奪った。だが、7回にはサウワーがブルックスにメジャー初本塁打を被弾するなど3点を失って2点差に迫られたが、逃げ切った。

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