◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 メジャーリーグを見ていると、選手のファミリーが表に出てくる感覚が、日本とはかなり違うと感じる。

 日本で有名なところだとドジャースの「夫人会」だろう。

インスタグラムのアカウントを持ち、アカウント名「@ladodgerwives」(LAドジャーの妻たち)はド直球。海外ではガールフレンドも含めて「WAGS」(ワッグス、Wives And Girlfriends)と呼ばれる。06年W杯ドイツ大会で、スター選手の妻らをパパラッチする英タブロイド紙が作り出したと言われるスラングだ。

 先月には、メッツのスター遊撃手F・リンドアが、ドジャースとの試合中にマイクをつけて守備に就き、観客席の妻と生トークを繰り広げた。「ダブルプレーをさばくのと、午前4時にオムツを替えるのはどっちが大変?」と質問されたリンドアは「ダブルプレーはもう25年やってるけど、オムツ替えは4年半だからね。いや、オムツ替えの方が難しいかも」と答えていた。

 そういえば自分もオムツ替えは割と進んでやっていた。第1子だったこともあって、勢いで乗り切った。ついでに言えばトイレトレーニングには全く手がかからなかった。保育園の先生に大感謝だ。

 そして気になるのが大谷の新米パパ生活だ。睡眠を重視しているのは有名だが、子どもが誕生してどういう生活になっているのか。

そんなごく普通のパパトークをしてくれないかな。数年後には同僚のフリーマン内野手のようにグラウンドで一緒に遊んだり…。意外とアリな近未来の気もする。(MLB担当・西村國継)

 ◆西村 國継(にしむら・くにつぐ) 1997年入社。海外サッカー、静岡支局、デジタル編集などを経て20年ぶりにメジャー担当復帰。

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