◆イースタン・リーグ 巨人8―4日本ハム=5回降雨コールド=(11日・ジャイアンツタウンスタジアム)
巨人・田中将大投手が2軍戦で先発し、91球で5回7安打4失点、3奪三振。「早い段階で修正、アジャストしようといろいろ試みてはいたんですが、なかなかうまくいかず、あの結果になってしまった。
激しい降雨によって5回コールドで試合が終わるなど、初回からマウンドがぬかるみ、滑るコンディションだった中で2回までに4失点した。「当然難しいコンディションではありましたけど、それはプレーボールがかかれば関係ない。言い訳にならない。やっぱり初回、ああいう形で3点失ってしまって。本来であればもっと早い段階でマウンドを降りることになっていたと思う」と背番号11。それでも3回以降は無失点に抑えて意地を見せた。
1軍でも実績がある野村佑希、田宮裕涼、アリエル・マルティネスらが並ぶ日本ハム打線と対決。初回に野村の左前適時打、マルティネスの右犠飛、元巨人の若林の右前適時打などで4安打3失点。2回は2死二塁から田宮に2打席連続ヒットとなる中前タイムリーを許した。
日米通算200勝まで残り2と迫る36歳。5月に降格して以降はファームで防御率1・17と安定感を見せていただけに「(変化球も)全体的に良くなかった中で、何とか最後は立ち直れたかなと。
桑田2軍監督は「マウンドがすごい滑って、踏ん張りがきかない中、1、2回は苦労していたみたいで。(打線が)点を取って逆転したあとは、さすがのピッチング。ぬかるんだマウンドにうまくアジャストして投げてくれたんじゃないかなと思います」と右腕の投球を総括。当初はマウンド状態も考慮して4回で降板の予定だったが「本人が『あと1回行かせてください』と言うので『よし、じゃあ丁寧に行こうぜ』とか言いながら。勝ち方を知っている投手。5回も抑えてね。いい締め方をしたんじゃないかな」と振り返っていた。