◆日本生命セ・パ交流戦 2025 オリックス8―3巨人(15日・京セラドーム大阪)
オリックスの森友哉捕手が勝ち越し打を放つなど5打数2安打1打点の活躍でお立ち台に上がった。ヒーローインタビュー中には涙を浮かべて言葉を詰まらせる場面もあった。
森は同点の5回1死一、三塁の場面で打席に入ると、巨人先発の戸郷の投じた直球を右前に運び、勝ち越し打を放った。この日は「大阪代表バファローズ高校(3年連続4回目)」として開催。名門・大阪桐蔭吹奏楽部が右翼の5階席から応援歌を奏でた。また、試合前の始球式では同校の硬式野球部出身で、希少がんと闘う福森大翔(ひろと)さんが登場。この試合を協賛するセンス・トラスト株式会社の今中康仁社長が同校の野球部OBだった縁もあり、今回の登板が実現。両親や妻、そして同部OBの西岡剛氏、岩田稔氏らが見守る中、高校時代に苦楽をともにした親友のオリックス・森友哉が構えるミットにノーバウンド投球を収めていた。
森はお立ち台に上がると「今日は大阪桐蔭のブラスバンドと大翔が来ているので絶対自分がお立ち台に立つと強い気持ちで臨みました」と胸中を明かし「めちゃくちゃうれしいです」と喜びの言葉を口にした。
高校時代を「ほんまに青春もクソもないです。しんどかったです」と振り返り、球場を笑いで包んだ。さらに、森や出場した多くの選手が福森さんの背中を押すために登場曲を変更していた。
最後にファンへ向けてのメッセージを聞かれると「今日は熱い声援ありがとうございました。大阪桐蔭のブラスバンドの人たちもありがとうございました」と感謝。