ソフトバンク球団会長の王貞治氏が理事長を務める世界少年野球推進財団(WCBF)の評議員に女性で初めて就任した、卓球女子で五輪3大会連続メダリストの石川佳純さんと王氏の次女で日本野菜ソムリエ協会理事の王理恵さんが16日、都内で開かれた会見に出席した。
石川さんは「世界中の子供たちに野球の楽しさ、スポーツの楽しさ、スポーツが持つ力を長年、この財団を通して伝えていらっしゃる王理事長とご一緒させていただけることを本当にうれしく、光栄に思っています。
王理恵さんは「女性としての目線も大切にしつつ、今までの人生経験でしたり、たくさんの業界の方とのご縁もいただいておりますので、それらをフル活用して評議員を務めさせていただきたいと思っております。日本野菜ソムリエ協会理事も務めさせていただいておりまして、自分の人生のテーマが食と健康でありますので、子供たちの食育に関しても目を光らせていきたいと思っております」と語った。
会見に同席した王貞治氏は「今まで(評議員は)男性、それも我々のような高年齢の者ばかりだった。やはり今の時代ですから、やはり若返りということと、女性の意見も入れていかなくてはいけないだろうと。WCBFの雰囲気を変えようということで、お2人に就任してもらいました。昔の我々が小さい時は男性、女性というのはスポーツでは縦の世界だったのですが、もう今は横の世界になるべきだと思いますので、そういった意味でお2人には忌憚(きたん)のない意見をどんどん言っていただいて、我々の方もいろんな意味で変えていきたい、改革していきたいと思っています」と2人の活躍に期待した。
7、8月に秋田県で開催される「第31回世界少年野球大会 秋田大会」の詳細が16日、都内のホテルで発表された。7月30日から8月7日まで、秋田県内で11か国・地域が参加し、交流試合や野球教室などが実施される。