◆日本生命セ・パ交流戦 2025 中日4―1日本ハム(22日・バンテリンドーム)
中日の井上一樹監督が、交流戦明けのキーマンに復帰したばかりの細川成也外野手を指名した。「細川は、交流戦終わっての後半戦のキーマンになる。
2試合連続で「4番」に座った細川は、適時二塁打と中犠飛で、1安打2打点をマークした。右太もも裏のコンディション不良で5月6日に抹消され、19日に1軍合流したばかり。復帰後はここまで4試合で打率4割6分1厘(13打数6安打)、1本塁打、3打点と快音を連発し、万全をアピールした。指揮官は「クリーンアップを打たせないといけない存在。離脱してる部分もケアしながら、本人にも声をかけて、波に乗せてあげられたら」と信頼を寄せた。
チームはこの日、初回に細川の左翼線への適時二塁打で先制。3回には、村松の中犠飛と岡林の右翼への適時三塁打、細川の中犠飛で3点を挙げた。4回以降は2安打と抑えられ、無得点に終わったが、今季の開幕投手を務めた日本ハム・金村から序盤に4点を奪い、7安打4得点で快勝した。4年連続の交流戦負け越しとなったが、4連敗を阻止し、8勝10敗で締めくくった。
先発・松葉は、7回5安打1失点の好投で両リーグ最多タイの7勝目を挙げた。4―0の6回に、先頭の清宮に中堅への二塁打を浴びると、なおも1死三塁で、4番・野村に中堅手の頭上を越える適時二塁打で1点をかえされたが、最少失点で切り抜けた。
井上監督の主な一問一答は以下。
――松葉は7回1失点。安定した投球だった
「開幕当初から。すごい豪速球や、すごい鋭い変化球があるわけではないけど、幻惑投法と言いますか…彼なりに見出したピッチングを常にしてくれてる。信頼しています」
――3回には上林の盗塁を絡めて、3得点
「いや、もちろん隙あらば。日本ハムさんはそういう野球をしてくる。うちもそういったものは見習いたい。足を絡めたり、前の打者と後ろの打者との駆け引きとか、エンドランとか、そういったものを絡めていかないと点は取れない。あの回(の攻撃は)は上手いこといったのかなと思います」
――交流戦は8勝10敗
「苦しんだ交流戦だったけど、最後だけ踏ん張れた。最後、勝ったからよしではないけども、自分の中でも追い詰められたものを最終戦で、(選手が)いい形で勝ちに結びつけてくれた。交流戦が終わってからのシーズンに、いい形で運びたいなと思います」
――セ・リーグともゲーム差はほとんど開かなかった
「パ・リーグの6球団さんと戦った上で、勉強になること(があった)。特に、新庄監督は同級生でもありますけども、いろんなことを学ばせてもらう。