◆米大リーグ ドジャース―ナショナルズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・佐々木朗希投手(23)が20日(日本時間21日)、本拠地・ナショナルズ戦前にキャッチボールを再開させた。最長20メートルほどの距離だったが、軽めに約8分間投げて、球速は120キロ前後だったと見られる。
今季からメジャーに挑戦した佐々木は開幕から先発ローテ入りし、3月に東京ドームで行われた開幕2戦目でデビュー。5月3日(同4日)の敵地・ブレーブス戦では7試合目の登板にして初勝利をつかんだが、日米通じて自身初の中5日で先発した同9日(同10日)の敵地・Dバックス戦の登板を最後に、右肩の不調でIL入り。5月下旬まで約3週間ノースローでリハビリに専念し、キャッチボールを一度は再開させたが、その後の経過が思わしくなかったため再びノースローとなっていた。
ロバーツ監督は、朗希のキャッチボール再開について「プラス材料。彼はエキサイトしていた。今は肩の痛みはないと言っていた。痛みがないというのが最も重要」と説明。この日、レッドソックスから金銭トレードで左腕のペンロッドを獲得し、ロースター(40人枠)の空きを確保するため、朗希を15日間の負傷者リスト(IL)から60日間のILに移行させた。これにより、7月上旬まではメジャー復帰できないことが決まったが、復帰へ向けて一歩前進した。
15日(同16日)にロバーツ監督は「準備が整ったと彼が感じるまで待つ、という段階。本人が納得しない限り無理に投げさせることはしない」とし、「現実的には『今季は彼抜きで考える』と思うのが妥当だろう」と今季は“構想外”として考えたことを明かしていた。