◆米大リーグ ヤンキース―オリオールズ(20日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 オリオールズの菅野智之投手(35)が20日(日本時間21日)、敵地・ヤンキース戦に先発し、今季5勝目を狙う。

 直近2試合は試合をつくったものの、5回を投げ切ることができなかった菅野。

マンソリーニ暫定監督は試合前、メディアに対応。前回14日(同15日)のエンゼルス戦から中5日登板となった背景について「彼をフレッシュでヘルシーな状態に保つことを重要視した。彼はすでに今季4度、中4日で投げているので、慎重になるべき。コーチ陣も、医療スタッフも、フロント陣も、それが(中5日)理にかなっていると考えた」と説明。今季15度目のマウンドを託した。

 この日は元ヤンキースの控え捕手、サンチェスが先発でマスクをかぶる。菅野とのバッテリーは菅野が記念すべきメジャー初勝利を挙げた4月5日(同6日)でのロイヤルズ戦以来、公式戦2度目となる。古巣の打線を知る“女房”を相棒に、有利に試合を運びたいところだ。

 一方、直近7試合で6敗と調子を落としているヤンキースのブーン監督は、試合前「菅野は今季ずっと調子がいい。2度目の対戦なので、しっかり対応したい」と、5回無失点に抑えられた4月28日(同29日)のリベンジを誓った。前回対戦では負傷者リスト(IL)入りしていたベテランのラメーヒューが9番で先発。ブーン監督は「スプリットをうまく打てる打者を起用した」と説明した。

また、16日(同17日)に60日間のIL(右肘痛)から戦列復帰したスタントンは「5番・DH」で先発。菅野とは初対戦になる。

 ブーン監督は「いろんな球種があり、力任せの投球ではないが、コーナーに決めて、相手にバットを振らせてくる。我々は打席で忍耐強く対処し、失投があれば、そこに付け込んでいかなければならない」と菅野を警戒。今季10勝目を目指すフリードとの投げ合いも見どころだ。

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