◆明治安田J1リーグ ▽第15節 横浜FM0―3FC東京(25日・日産スタジアム)
日本代表の森保一監督が横浜FM―FC東京戦後に取材に応じ、イングランド1部トットナムへの移籍が報じられた川崎のDF高井幸大について言及した。
英「BBC」によると、高井の移籍金は500万ポンド(約10億円)で合意したといい、2021年に神戸からスコットランド1部セルティックに移籍したFW古橋亨梧の540万ユーロ(当時のレートで約7億円)を上回り、Jリーグから欧州に移籍する日本人史上最高額とみられている。
192センチの長身を生かした空中戦やフィードの正確さが持ち味の20歳は、今年3月の26年北中米W杯アジア最終予選サウジアラビア戦で歴代年少4位となる20歳202日でのW杯最終予選先発出場を果たしていた。森保監督は「持っている身体能力も高いですし、技術も高いんですけど、臆することなく、今の自分よりもいいプレーをしようと、プレッシャーの中でもやるべきプレーを思い切って出来る彼のメンタリティーが成長につながっている」と評価。その上でプレミアへの挑戦については「プレミアにダイレクトで行けるのはなかなかないことだと思いますし、たどり着くのがもっとも難しいとされるプレミアリーグなので。そこにJリーグの選手が、日本人が評価されて行くのは非常に一緒に仕事をさせてもらっていることであったり、普段見させてもらっている関係者としてはうれしい」と喜んだ。
プレミアでの成長の青写真については「日本のファンダイクになってもらえれば」と、リバプールの主将でオランダ代表のDFフィヒル・ファンダイクを引き合いに出した。名DFの名を挙げつつも「まずはしっかり出て欲しいですし、トットナムはプレミアリーグでも歴史のある強豪チーム。昨シーズンも欧州のタイトルを取っていますし、そこでもまれて、プレミアで優勝争い、そしてCLで優勝争いするためにチームの勝利に貢献してほしいと思います」とエールを送った。その上で、「ファンダイクを超えて欲しいです」と期待を示した。