◆米大リーグ カージナルス0―3カブス(26日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)
カブスの今永昇太投手が26日(日本時間27日)、敵地のカージナルス戦で左太もも裏肉離れによる戦線離脱から約1か月半ぶりに先発登板。5回1安打無失点3奪三振1四球と圧巻の投球で約2か月ぶりの白星となる4勝目(2敗)を挙げた。
今永は初回、先頭のドノバンに対し145キロの直球を続けて一ゴロ。負傷したプレーと同じ一塁ベースカバーを難なくこなした。続くウィンには10球粘られ遊撃強襲安打(記録は左前安打)を打たれた。3番バールソンは中飛で2死とすると、4番コントレラスに対してはフルカウントから内角高めのボール球で空振り三振を奪った。
2回は打たせて取る真骨頂の投球でわずか7球で3つのアウトを奪った。ブッシュの先制13号ソロで援護をもらった後の3回には1死から2者連続三振を奪った。4回2死ではコントレラスの打球が三塁ファウルグラウンドの塁審に直撃するアクシデントがありつつ初の四球を与えたが、続くアレナドを落ち着いて捕邪飛に仕留めた。
押し出しで2点目の援護をもらった後の5回もこの試合3度目の3者凡退。最後の打者となるパヘスを二ゴロに打ち取ると、グラブをポンポンとたたいてマウンドを降り、ケリー捕手とグータッチをかわした。77球で5回を投げ終え、5勝目の権利を獲得。うち48球が直球だった。
「幸せなことにチームがこれまで良い戦いをしてくれたおかげで、リハビリからの復帰登板ではなくて、まずこのセントルイスとの戦いを2勝2敗にするんだっていう、そういう気持ちで臨めたので、それはすごく良かった」と今永。最初の打者で負傷したプレーである一塁ベースカバーをしたが「しっかり冷静にああいう打球を処理できたので、僕もホッとしましたし、チームとしてもホッとしたのかなと思います。まだ全てのボールを完璧に操れているわけではなかったので、味方の守備もたくさんいいプレーがありましたし。捕手のケリーも、ものすごくいいリードをしてくれた。自分が良かったっていうよりは、周り救われたなと思いますね」と語った。
昨季15勝を挙げてエースとして2年目のシーズンを迎えた今永は今季も東京シリーズ(対ドジャース)での開幕戦など好投を重ね、カブスのスタートダッシュに貢献した。8試合目の先発となった5月4日(同5日)、敵地ブルワーズ戦の6回途中で一塁ベースカバーに入った際に左太もも裏を肉離れし降板した。症状は軽く今月21日に3Aでのリハビリ登板を経て、メジャーに戻った。