◆第107回全国高校野球選手権 南北海道大会札幌地区 ▽Bブロック 北海9-2札幌静修=8回コールド=(26日・札幌円山)

 春全道王者の伝統校、北海は9―2の8回コールドで危なげなく札幌静修を下し、初戦突破した。

 15安打9得点で8回コールド勝ち。

守っても6回無死二、三塁、投直で走者が飛び出し1―5―4のトリプルプレーを完成した。平川敦監督は「夏なので、しっかり勝ち切れてよかった」と語った。

 順調なスタートに見えるが、主力には故障者も出ている。佐藤瞭磨主将(3年)はベンチ入りしたがプレーできず、昨春のセンバツでも登板した松田収司投手(3年)は背中を痛めメンバーを外れた。平川監督は「松田は全道(大会に)間に合うかというところだと思います」と説明した。

 継投策で戦う中、投手陣をリードする長南凜汰郎捕手(2年)は「松田さんが抜けてピッチャーが4人。どう一人一人がこの暑さの中で投げ切れるか考えて、コミュニケーションを取ってきました」と抜かりはない。その長南が一時右翼に入るなど、複数ポジションの準備も万端。現有戦力の力を最大化し、41度目の夏を目指す。

(山口 泰史)

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