J1町田は27日、東京・町田市内で次戦の新潟戦(29日・デンカS)へ向けて非公開練習を行った。3連勝がかかった次戦へ、黒田剛監督は「(新潟は)この間のフロンターレ戦も3―1とはいえかなりチャレンジしていたし、かなり決定機も作っていた。

そういう意味では、彼らに今までにないようなスイッチが入っている。非常に僅差だし、拮抗(きっこう)する試合にはなってくるだろうけど、そこを何とか勝ちきっていく。すごく今回の大きいテーマだと思うし、これから上に上がっていく、上位を目指していくための真価が問われる試合になってくると思います」と言葉に力を込めた。

 町田は前節の鹿島戦(2〇1)で勝利し、後半戦を2連勝発進。連勝は3月の4節から6節までの3連勝以来今季2度目となり、ホーム通算100勝と本拠地史上最多動員数(1万3828人)も記録した。けがで離脱していたDF菊池流帆と日本代表DF中山雄太がそれぞれ鹿島戦で復帰。頼もしい戦力が戻ってきて、上位返り咲きへ向けてエンジンがかかってきた。

 調子の良いチームとは対照的に、次戦の新潟は樹森大介監督が22日に解任となり、新たに入江徹監督が就任した。入江監督の初陣となった25日の川崎戦は黒星。次戦は監督交代後初のホームの一戦で、気合を一層入れてくる。自身もチームを指揮する立場であることから複雑そうな表情を見せたが、「何かを変えたい、今の悪い流れを変えたくてもがき苦しんでいるクラブ全体の決定だったと思う。だからこそフロンターレには勝って終わりたかったんだろうけど、勝利に等しいくらいのゲーム内容ではあった。

我々も気を引き締めてかからないと、そんな簡単に(勝利を)たぐり寄せられるようなものではないと思っているので、一戦一本に集中して入っていきたい」と話した。

 主将のDF昌子源も「僕も何度も経験しましたけど、解任って何でもかんでも監督が悪いわけではない。なったらなったで結構選手もショック。自分たちの実力不足というのもあるので。だからもう一回この気持ちを出させないためには、やらないとって自然になるものなので。それがやっぱり次ホームでまた変わった姿勢を見せようと思うのが当たり前なので。もちろん気持ち的にも全然なめていないですけど、少しでもそういうプレーが見えていたら僕らは負けるかなと思う」と相手の“解任ブースト”を警戒した。

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