J2藤枝MYFCは28日、ホームで今治を迎え撃つ。注目はFW中川風希(かざき、29)だ。

今治には22年から、翌年夏に藤枝に移籍するまでの1年半、在籍していた。「サポーターの方々に成長した姿を見せたい。嫌な選手だなあ、と思わせるようなプレーをしたい」と闘志をのぞかせた。

 Jリーグでは琉球、横浜M、京都でもプレーしてきたが、「古巣」と対戦するのは初めての経験。今治時代に琉球と対戦する機会もあったが、負傷で出られなかった。当時とは監督もメンバーも代わっており、「どんな気分になるのか分からない。血がたぎるかもしれない」と笑った。

 2月のアウェー戦(0△0)はベンチ外だったが、直近3試合は先発を任されて前線を駆け回っている。28日もスタメンが濃厚だ。15日の富山戦では、かつて在籍したMF川上エドオジョン智慧(27)が「恩返し」のゴールを決めた。「エドに続く恩返し弾を」と中川風は気を引き締めた。

 今季初の3連勝を懸けた前節(21日)は、ミスがからんで札幌に1―3で敗れた。

ホームで連敗はできない。「後半戦のスタートでこけた。もう一回、エンジンを再点火したい」と須藤大輔監督(48)も必勝を誓う。中川風の7戦ぶりの得点が、チームを上昇気流に乗せる。(里見 祐司)

 〇…MF芹生海翔(19)が2戦連発へ意欲を見せている。鹿児島城西高から加入して2年目の若武者は、途中出場した前節・札幌戦の後半44分にPKを決めた。だが満足していない。昨年7月の水戸戦でプロ初ゴールを挙げているが、「2点とも自分の得意の形じゃない。ドリブルからのシュートを決めたいです」。伸び盛りの19歳が、意識を高く持って練習に励み、出番に備えている。 

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