◆米大リーグ　ロイヤルズ―ドジャース（２７日、米ミズーリ州カンザスシティー＝カウフマンスタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２７日（日本時間２８日）、敵地・ロイヤルズ戦に「１番・指名打者」でスタメン出場し、１点をリードした７回１死走者なし４打席目は左腕のセルパと対戦し、見逃し三振に倒れた。

　ロイヤルズの先発はノア・キャメロン投手（２５）。

今季メジャーデビューした左腕で、試合前の時点で８登板で２勝３敗ながら防御率２・０８をマークしていた。これまでの８登板はすべて５回以上を投げ、１失点以下が６度と安定。大谷は初対決だった。

　１打席目にはいきなり試合をまたいで２打席連続弾となる２９号先頭弾。カウント１ボール、２ストライクから４球目の７８・１マイル（約１２５・７キロ）のチェンジアップを捉えると、打球速度１１０・４マイル（約１７７・７キロ）、飛距離４２９フィート（約１３１メートル）の特大弾が右翼席へ飛び込んでいった。先頭弾は今季８本目で自己最多を更新した。

　１回裏に追いつかれたが、ドジャースは２回にマンシーの１３号２ランで一度は勝ち越し。だが、直後に先発のメイがウィットに１１号２ランを浴びるなど３点を奪われて逆転された。１点を追う３回先頭の２打席目は四球で３打席連続弾とはならなかった。

　１点を追う５回無死一塁の３打席目は、カウント１―１から直球を右中間に打球速度１１２・４マイル（約１８０・９キロ）ではじき返して同点の適時三塁打。続くベッツの中前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。三塁打は今季早くも７個目で昨季に並び、２１、２３年の自己最多８三塁打にも王手をかけた。

　前日２６日（同２７日）の敵地・ロッキーズ戦では、３打席目まで快音がなかったが、１点をリードした７回２死走者なしの４打席目に、２試合ぶりの本塁打で試合を決める２８号ソロを放った。この日の１打席目にもアーチを描いて、５年連続となる３０号に王手をかけた。直近５戦４発と勢いに乗っている。

　あす２８日（同２９日）の同カードでは、今季３度目となる先発登板予定となっている。試合前はキャッチボールで最終調整。ロバーツ監督は、あす２イニングを投げる可能性について「そうなれば理想。決めることはしないけど、２回まで投げてくれたら。投球数、疲労具合などを見ながら、２回まで投げてくれたらボーナスになる」と含みを持たせた。

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