◆米大リーグ ロイヤルズ4―5ドジャース(27日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマンスタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地・ロイヤルズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回先頭の1打席目に29号先頭弾を放つと、5回の3打席目には同点の適時三塁打を放ち、逆転勝ちに貢献した。ドジャースは5連勝で貯金が今季最多の21となった。
前日26日(同27日)の敵地・ロッキーズ戦で4打席目に2試合ぶりの本塁打となる28号を放っていた大谷。試合後にコロラド州デンバーからミズーリ州カンザスシティーに約1時間半かけて移動した。試合前にはあす28日(同29日)の先発登板へ向けてキャッチボール。投手としての最終調整を行った。
初回先頭の1打席目には、いきなり試合をまたいで2打席連続弾となる29号先頭打者本塁打。カウント1ボール、2ストライクから先発新人左腕・キャメロンの4球目の78・1マイル(約125・7キロ)のチェンジアップを捉えると、打球速度110・4マイル(約177・7キロ)、飛距離429フィート(約131メートル)の特大弾が右翼の滝へと飛び込んでいった。
1点を追う3回先頭の2打席目は四球で3打席連続弾とはならなかったが、同じく1点を追う5回無死一塁の3打席目には右中間へ適時三塁打を放った。29本塁打は自身5年連続5度目でリーグ最速となる30号に王手をかけ、7三塁打は早くも昨季に並び、自己最多の21、23年の8三塁打に王手をかけた
試合は初回に大谷の一発でドジャースが先制したが、先発のメイが1回裏にペレスに左前適時打を浴びて同点。2回表にマンシーの13号2ランで一度は勝ち越したが、直後の2回裏にウィットに11号2ランを浴びるなど3点を失って逆転された。それでも5回に大谷の適時三塁打で追いつくと、ベッツの中前適時打で大谷が勝ち越しのホームを踏んだ。両軍ともに先発は4回でマウンドを降りて5回からブルペン勝負。ともにリリーフ陣が踏ん張ったが、ドジャースが逃げ切った。
最終回は守護神スコットが1死から2本の単打と四球で満塁のピンチを招いた。だが、カグリオンを二塁へのゴロに打ち取ると、エドマンから遊撃ベッツに送られ、その後はベッツからの素早いショートバウンド送球を一塁・フリーマンが好捕し、ゲッツーを完成させて勝利を決めた。