◆第107回全国高校野球選手権愛知大会▽1回戦 高蔵寺10―3知立=7回コールド=(28日・豊田市運動公園)
県立校・高蔵寺が7回コールドで初戦突破。世代NO1左腕の呼び声高い高蔵寺の最速150キロ左腕・芹沢大地(3年)が7回2死二塁から5番手で救援し、打者1人に全球ストレートで4球を投げ、空振り三振に仕留めた。
マウンド上で投球練習が始まると、1球ごとに大きなどよめきが巻き起こった。芹沢はこの日の最速143キロの直球で打者と勝負。勝利のマウンドに君臨し、仲間たちと校歌を歌った。
「投げる予定はなかったんですが、監督に言って投げさせてもらいました。球場の緊張感を感じられたので、よかったかなと思います。僕のことを見に来てくれている人も多いって聞いていますし、僕も初戦で一人でもいいので、投げておきたいと思っていました」
大会直前に腰痛を発症。それでも「試合でベンチにいると投げたくなっちゃって」と投手の本能がうずいた。ダイナミックなフォームから力強いストレートを繰り出し、試合を締めた。
注目の進路については「社会人に行きたいと思っています」と明言。プロ志望届について「出す予定はないです」と言い切った。しっかりと段階を踏み、成長を重ねた上で、3年後のプロ入りを目指す意向だ。