◆米大リーグ オリオールズ22―8レイズ(27日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)​

 オリオールズ・菅野智之投手の波乱の6勝目を“アシスト”したゲーリー・サンチェス捕手が、メジャー通算500打点を挙げ、バットでもサポートした。

 0―6の劣勢からコツコツ反撃し、6―7と1点差に迫った5回。

500打点に、あと「1」と迫っていたサンチェスが、左中間に逆転2ラン4号を放った。菅野の86球をリードした後に出た会心の一振りだった。

 6回に右前2点適時打で追加点を叩き出すと、7回には2死満塁からの遊ゴロが相手失策を誘い14点目を叩き出すラッキーボーイぶり。5打席全出塁で4打点3得点の大暴れとなった。

 右手首痛での離脱から14日に戦列復帰して以来、34打数13安打、4本塁打、14打点、10得点と大活躍。近年はレギュラーの座を奪われていたが、この日の第5打席では、ファン総立ちで「ゲーリー・コール」が沸き上がるなど、新天地でファンの心をつかんだ。

 この日はスペイン語通訳が不在で、試合後のメディア対応はなかったが、マンソリーニ暫定監督は「彼はヤンキース時代にプレーオフの常連だった。すでに証明済みの打者だ」と語った。

 21年まで所属したヤンキース時代は有望若手として、若きジャッジと共に頭角を現したベテラン捕手。正捕手ラッチマンが左腹斜筋痛で離脱後、攻守でチームを支えている。

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