◆第107回全国高校野球選手権北北海道大会旭川地区 ▽Aブロック決勝 旭川龍谷23―0旭川農=5回コールド=(28日・旭川スタルヒン)

 旭川龍谷が18安打23得点の猛攻で5回コールド勝ちし、3年ぶり36度目の北北海道大会進出を決めた。

 75人の部員をまとめてきたのは、女子でチームキャプテンを務める小玉心(しん)主将(3年)。

試合では記録員としてベンチ入りし、チームを鼓舞する。「みんなが野球をやりやすい環境にして、声かけとか準備をしています。一人一人がやることをしっかりやって、準備ができていた」と笑顔で振り返った。

 中学まではセカンドを守る選手としてプレー。控え選手として準備やフォローをする内に、「このポジションが合ってるのかなって感じて」高校ではマネジャーの道に進むことを決めた。2年秋にチームキャプテンに就任。ゲームキャプテンの藤原佑磨捕手(3年)と、チームを支えてきた。

 高橋健監督は「試合中はベンチでいい声が出てる。練習中もいろいろと気配りができてる。選手がやりやすくなるように、僕と選手の間でいろいろ気を利かせて動いているなという感じです」。ゲームキャプテンの藤原も「練習の前後にすごい声かけてくれて、チームの雰囲気だったり、自分たちの気づけない部分を教えてくれるのですごいありがいたい」と、小玉主将の存在に感謝した。

 旭川龍谷野球部は父・大輔さんも投手としてプレーした古豪。

小玉主将は「自分たちは40年ぶりの甲子園しか見てない。1勝、1勝、やりきってもらうだけです」。父もかなえられなかった夏の甲子園出場という夢を、信頼する仲間たちと実現する。

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