◆明治安田J1リーグ▽第22節 FC東京2―1横浜FC(28日・味スタ)
FC東京は0―1の後半40分、右クロスをFW長倉幹樹が頭で合わせて同点。後半アディショナルタイム(AT)に長倉が倒されてPKを獲得すると、同AT13分にDF森重真人が右足でゴール上に決め2―1で逆転勝ちし、2連勝した。
ベルギー1部・アントワープへの移籍が決定したGK野沢大志ブランドンはラストゲームを劇的勝利で飾った。
野沢大は「スタジアムに来てくださった皆さまは、楽しんでいただけたのではないか。熱い試合だった」と逆転勝ちを振り返った。森重の決勝点の場面を「僕も16歳からずっと見ている方なので、さすがだなって思いました」と喜んだ。
試合後はセレモニーでサポーターに移籍のあいさつを行い、「自分は特別な選手ではない。まだまだ力不足。恐れ多いなと。(でも)これからが楽しみ」と挑戦を心待ちにした。「GKで欧州にチャレンジするのは日本人の選手としては簡単なことではない」と覚悟を持って移籍する。
パリ五輪代表で、日本代表選出歴もあるGKは「その日、その瞬間で、何ができるかをやっていくのが僕のスタイル。サッカーを楽しんで、厳しいところで戦っていきたい。一人の人間として、大きく深く成長したい」と上を見据えた。