◆明治安田J1リーグ ▽第22節 清水0―2柏(28日・IAIスタジアム日本平)
柏はアウェーで清水と対戦し、2―0で勝利した。勝ち点3差の首位・鹿島が岡山に1―2で敗れたため、勝ち点で首位と並んだ。
2試合連続で3得点を奪っている好調な攻撃陣は、この試合も早々に得点を奪った。前半8分、高い位置でFW垣田裕暉がタックルでボールを奪うと、細かくボールをつなぎ、最後はMF久保藤次郎がゴール右に沈めて先制した。勢いは止まらず、同23分にはMF小屋松知哉の左クロスを戸嶋がダイレクトで合わせてネットを揺らした。この試合まで2試合の出場にとどまっていた29歳が存在感を発揮した。
後半開始からしばらくは清水の猛攻に遭うが、得点は与えず。後半26分に与えたPKの大ピンチも、GK小島亨介が好セーブでしのいだ。この試合は現在離脱している日本代表MF熊坂光希とMF原川力に加えて、MF山田雄士も警告の累積により欠場。中盤の主力3枚を欠いた状態での試合だったが、強さを発揮した。
リカルド・ロドリゲス監督は「後半、清水さんもより圧をかけ、ゴールを目指してきたのもあり、我々にとって難しい展開になった」と、ハーフタイム以降の戦い方は反省しつつも、「アウェーで無失点で勝ち点3。とても価値のある勝ち点3を取れたと思います」と胸を張った。
首位を走る鹿島をついに捉えるも、慢心はない。指揮官は「シーズン長いですので、順位を今の時点で気にすることは決して価値があることではない。