◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第5日(19日、東京体育館)

 女子ダブルス準決勝が行われ、パリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が世界ランク3位のマレーシアペアに13―21、10―21で敗れた。パリ五輪では3位決定戦で2―0と完勝していた相手だったが、速いスマッシュを次々と決められ、決勝進出はならなかった。

志田は「自分たちのパターンを出すことができなかった」、松山も「自分たちらしさが全く出せず悔いが残る。完敗だった」と口にした。

 国内でシダマツとして戦うのは今大会がラスト。この日は多くのファンが客席を埋めた。劣勢が続いた場面でも「シダマツ一本」、「ここから」という激励の声援が多く飛んだ。松山は「幸せな空間だった。勝てなかったことだけが悔しい」と応援に感謝。志田も「負けるにしても、もうちょっと競りたかった。楽しい試合をしたことは悔いがあるが、この1週間を通してシダマツらしさも出せたし今日もこの雰囲気で試合ができていい思い出になった。悔しさもあるが、今まで頑張ってきた結果がここに出てうれしい」と笑顔で話した。

 2人での残り試合は次週の中国オープンと世界選手権。志田は「世界選手権では優勝を目指したい。

難しい中でも開き直ってシダマツらしさを出せるように、笑顔がたくさんで試合がしたい」。松山は「自分たちが楽しいと思えるプレーができないと笑顔も出てこない。自分たちらしさをどうしたら出せるかを考えてやっていきたい」と最後の試合への思いを語った。

編集部おすすめ