参院選は20日、投開票された。東京選挙区から無所属で出馬した元衆議院議員の山尾志桜里氏は落選した。

皇室問題や憲法の問題などを訴えてきたが、かなわなかった。

 涙はなく、時おり笑みすらも浮かべた。山尾氏は午後10時18分、東京・武蔵野市にある選挙事務所に到着。閑散とした商店街を歩き、集まった支援者らに「結果出せなくて、ごめんなさいね」などと謝罪した。

 東京選挙区は32人の候補者が立候補。開票開始と同時にNHKが鈴木大地氏、さや氏と次々と当選確実を報じた。定員7に名前が次々と埋まる中、山尾の文字はなく「残念ながら各局の情勢速報を見ると、厳しい結果とならざるを得ないと思います」と足元を見つめた。「改めて本当に7月1日の出馬表明から20日間の挑戦になりましたけれども、本当に多くのボランティアに支えてもらった選挙戦でした。まずは皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

 敗因については「この後の開票結果を見ながらしっかり考えていきたいと思います」としながらも「中道政治ということをしっかりと訴えることができた」と胸を張った。「地に足の着いた中道政治というものがこれからより求められるということを、私自身は確信しています」と中道政治の必要性を強調し、今後に向けても「今回ともにこの挑戦に取り組んでくださった様々な皆さんと一緒に、この日本でどうやって中道政治を切り開いていくか相談しながら、考えていきたいと思います」とした。

 5月時点では国民民主党が比例選での擁立も発表していたが、過去の不倫疑惑対応がSNS上で波紋を呼び、6月11日に公認が見送りに。翌12日には同党を離党し、今回は無所属で立候補した。党の公認有無が結果を左右したかという質問には「全く違う選挙だったと思う。結果に影響ということは、あまり感じなかった」と回答した。

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