参院選は20日、投開票された。鹿児島県選挙区では、無所属で立憲民主党が推薦していた新人の尾辻朋実氏が、自民党の元職・園田修光氏らを破って当選確実とした。

 尾辻氏は参院議員を6期務め、今回は出馬せずに引退を表明した自民党の尾辻秀久前参院議長の三女。早大政経学部卒業後は三井物産、法律事務所に勤務。その後は父・秀久氏の秘書を務めていた。

 自民の県連は秀久氏の引退を受けて候補者を公募。朋実氏も応募していたが選ばれず、自民は園田氏の擁立を決めた。無所属での立候補を決めた際、朋実氏は「父の背中を見て政治の大切さを知った。社会保障政策に取り組みたい」と答え、光の当たらない谷間を探す「虫の目」に徹し、国民目線で動くことをモットーに選挙戦を繰り広げていた。

 森山裕幹事長の地元でもある同県は、”自民王国”として知られる。参院選では1人区となった2001年以降、自民が8連勝してきたが、初めて野党に議席を奪われる結果となった。

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