競泳の世界選手権(27日開幕、シンガポール)の壮行会が21日、東京・港区の六本木ヒルズアリーナで行われ、女子で50、100メートルバタフライ代表の池江璃花子(横浜ゴム)、平泳ぎ3種目に挑む鈴木聡美(ミキハウス)、個人メドレー2種目と200メートル背泳ぎで代表入りした成田実生(ルネサンス金町)、男子で200、400メートル個人メドレー代表の松下知之(東洋大)ら8人が登壇。ファンの前で意気込みを語った。

 世界水泳の目標を問われ、池江は「帰ってきた世界のスプリンターになること」とボードに書いて掲げた。「2015年と2017年の世界選手権に出場しましたが、そこから病気になってしまったり、代表落ちの経験もして、なかなか世界で活躍する場に出場できなかった。今回は特にメダルを意識している。スプリンターとして世界に通用する泳ぎがしたい」と宣言した。

 今回は、日本代表の新キャプテンにも就任。代表が決定して集結した際、何人からも「メダルを取りたい」という言葉が聞かれ、「そういうチームは今までなかった」と変化を実感したという。「キャプテンになり、選手一人一人に向き合いたいと思いました。みんなの良い結果を心から望んでいる。自分も良い結果をもちろん出したいけど、そのために自分はどういう姿勢を見せたいかっていうことも、ずっと考えています」。チームには「自分を持ってる新時代」とキャッチコピーをつけた。新たな気持ちで世界舞台へ向かう。

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