参院選大阪選挙区(定数4)に無所属で立候補したロック歌手の世良公則氏が落選から一夜明けた21日、大阪市内で会見した。「準備不足もあって出馬は(報道に)取り上げてもらいにくかった」と振り返りつつ、「落選の報は速かった。

『世良公則、落選確実』と、僕が知る前にネットで騒がれ始めた。それだけ、ちゃんと活動できたということかな」と、苦笑いで振り返った。

 立候補表明は公示の2日前。場当たり的な出馬の印象はぬぐえず、「初動が遅かった。時間がなかったのはすべて私の責任」と反省した。50万票超で4位当選となった杉久武氏=公明=にダブルスコアをつけられる7位だったが、それでも25万票あまりを獲得。「25万を超える一人一人の思いを、私に託していただいた。身が引き締まる思い」と感謝した。

 国政選への再挑戦については否定も肯定もせず、「仲間たちはみんな『またやる(応援する)よ』と言ってくれるんですけど、もっと大きな負担を強いていいのかどうか。大きな後ろ盾、組織がある方と、どういう戦いをするべきなのか、もう一回しっかりと考え直さないといけない。次は無駄な1票を投じさせるわけにはいかないので」と述べるにとどめた。選挙戦を通じて注力したYouTubeやSNSで、今後も社会的な意見の発信は続けていく予定だという。

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