◆フィギュアスケート 名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯 最終日(21日、邦和みなとスポーツ&カルチャー)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位から出た河辺愛菜(オリエンタルバイオ・中京大)が、120・99点。合計190・35点の2位と、逆転を許したが「SPと比べてプログラムを作った時期が遅かったので、練習を積んでいけば問題ないかな、と感じた。

大きなミスなくまとめられたのは、これまでの初戦と比べると成長できているかな」と前向きに語った。

 冒頭にダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、3回転トウループからの3連続ジャンプも着氷。ジャンプの細かいミスがありつつ、演技をまとめた。河辺は今季から、鍵山優真(オリンエンタルバイオ・中京大)を指導する正和コーチに師事する。持ち味のジャンプをより論理的に考えられるようになったと言い「今までは『悔しい』だけだったけど、冷静に分かるようになってきた。これからはそれを演技中に考えながら、1個1個整理できるようになればいいね、と先生からも言われている」とうなずいた。

 22年北京五輪は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に17歳で初出場。その後は苦しんだ時期もあったが、再び上昇気流に乗ろうとしている。「試合前も緊張はしているけど、頭が回っている感じ。1個1個を丁寧にイメージできる余裕も出てきた」と河辺。トリプルアクセルも復調の兆しを示しているというミラノ・コルティナ五輪シーズンへ踏み出した。

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