J2北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶が、25歳の誕生日となった23日、復帰プランを明かした。5月17日の富山戦で左膝後十字じん帯を部分断裂。

別メニュー調整は続いているが、今月16日からボールを使った練習を開始。この日もパス、ドリブルと様々なメニューをこなした。「低強度ならほとんどの動きに支障はない。じん帯はまだ100%には戻っていないが、順調だと思う」。負傷から2か月、ピッチは上がっている。

 プロ7年目で初の大きな負傷。開幕から13試合に出場しながらの離脱に「バランスが悪かったところを見つめ直すいいきっかけだなというマインドに、無理矢理持っていった」。股関節の硬さなど弱点を克服する機会と捉え、日々取り組んでいる。「今パワーアップしないと戻っても出られない。前のままでは正直ダメ。パフォーマンスはもっと上げていかないと」。選手としてのレベルを上げるべく、一日も無駄にはしていない。

 今月末に瞬発系の動きを確認し、問題がなければ8月から全体練習に徐々に加わっていく。それ以降も膝の状態を見ながらの調整は続く。焦りもあるが「中途半端に帰って試合に出られない方が嫌」と、まずは戦力として計算される存在となるべく、態勢を整える。「8月中に戻れるのが理想だが、9月には試合に絡んでいって、佳境に入っていく10月はバリバリ出られるようにしていきたい」と復帰までの道筋を思い描いた。

 副主将に就いた今季、チームも11位と苦しんでいる。「いいスタートは切れなかったが、25歳になったここから、よりチームを引っ張り個人としても飛躍していきたい」。思いを体現すべく、中村が前を向いて歩を進めていく。(砂田 秀人)

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