J3アスルクラロ沼津は23日、ホーム・北九州戦(26日)に向け裾野市内で調整した。3―4で敗れた前節(19日)のアウェー・鳥取戦でJ初ゴールを決めたFW鈴木輪太朗(ワディ)イブラヒーム(22)が、本拠1号で最下位脱出に貢献することを誓った。
192センチ、85キロの大砲が3試合ぶりの勝利を引き寄せる。「初ゴール? やはり勝てないと意味がない。勝利につながるゴールを取らないと」と語気を強めた。鳥取戦は前半13分、右CKを頭で捉え先制弾。13日のJ2磐田との練習試合でも2得点しており「いいフィーリングのまま臨めた」と自信を深めた。
ここから自分が 日大藤沢高から21年に徳島(当時J1)入りし、スペインのクラブを経て今季から沼津に育成型期限付き移籍。4月中に定位置をつかみ、14試合目で待望の一発が生まれた。「今まで貢献できなかった分、ここから自分がチームを助ける番」と気合十分だ。
この日は全体練習後に居残り、動画を使いながら約30分、炎天下でランニングフォームをチェックした。「いい走り方でけがのリスクを減らしたい」と意図を説明。昨年からの取り組みで課題だった60分以降も足をつることがなくなったという。研究熱心なストライカーが愛鷹1号でチームを浮上させる。