◇プロボクシング・トリプル世界戦▽WBA、WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・寺地拳四朗―WBA3位リカルド・ラファエル・サンドバル ▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者アントニオ・バルガス―同級3位・比嘉大吾  ▽WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者エリック・ロサ―同級1位・高見亨介(30日、横浜BUNTAI)

 トリプル世界戦の会見が28日、横浜市内のホテルで行われ、世界初挑戦のWBA世界ライトフライ級1位・高見亨介(23)=帝拳=は、チャンピオンのエリック・ロサ(25)=ドミニカ共和国=を前に、改めて6ラウンドKOを宣言した。

 まずはロサが仕掛けた。

「コンディションはスーパーな状態。必ず勝利する。(高見は)6ラウンドでKOすると言っているが、それは間違っている。大きな間違いだ」と2階級制覇王者は言い切った。ことの発端は18日の高見の公開練習。試合の決着を聞かれた挑戦者は「6ラウンドぐらいには仕留めたい」と王座奪取を予告。これを伝え聞いた王者は、完全否定してみせた。

 王者の発言に高見も負けてはない。「メンタル面も含め、体は最高に仕上がった。(ロサが)6ラウンドで倒すのは間違っていると言うが、クレバーに戦うところをみせて、6ラウンドで倒したい」と応戦した。

 その後、壇上で他の選手たちがインタビューを受けていた時に、2人はひそひそ話をして笑いを見せる。「ロサから『ユーアー クレイジー』と言われた」と高見。

その理由を聞かれたロサは「俺をKOするなんてクレイジーな話だ。KOすると言っているが、狙って来た時は逆に私がKOしていると思う」と無敗の王者は言い放つ。そして、高見は強気一辺倒に締めくくった。

 「なおさら倒したいという気持ちが強くなった」

 2人の舌戦の答えは30日のリング上で決着がつく。

 戦績は高見が9戦全勝(7KO)、ロサは8戦全勝(2KO)。

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