◆札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会(1日、札幌宮の森ジャンプ競技場=HS100メートル、K点90メートル)

 男子成年は、小林朔太郎(雪印メグミルク)が274・0点で今季初優勝した。2位は複合の山本涼太(長野日野自動車)が273・6点、3位は266・1点で竹内択(チームtaku)が入った。

女子は丸山希(北野建設)が合計238・3点で優勝した。

 サマージャンプ札幌3連戦の一発目の大会で、小林朔は1回目を99・0メートルで首位に立つと、2回目は96・5メートルを飛んだ。7月27日に名寄で行われたサンピラー国体記念大会で3位に入り、調子を持続しながら今季2戦目で初タイトルを獲得。「練習してきたことを2本とも出せた。名寄も悪くなかったし、札幌3連戦のどこかで優勝できるだろうと思っていた。勝てたのは率直にうれしい」と手応えを明かした。

 昨季、複合からスペシャルジャンプに本格転向した。0・4点差で2位に入った山本は2022年北京五輪の複合団体ラージヒルの銅メダルメンバーで「昔からジャンプがうまい」と敬意を示すが、「自分はスペシャルジャンプの選手としての意地もあって…」と頂点の座は譲れなかった。

 来年のミラノ・コルティナ五輪に向け、スキージャンプ日本男子が獲得できている五輪出場枠は「3」で、現時点で小林陵侑ら日本人3人がランクインしている。北京五輪と同じ最大の「4」に増やすためには世界ランクで国内から4人の選手が25位以内に入る必要がある。

 現状、小林朔は国内4番手。2、3日の大倉山での大会を終えた後に、すぐに欧州での夏の国際大会グランプリにも参戦し、出場枠獲得へ本腰を入れる。

五輪シーズンへ「自分にプレッシャーをかけていきたい」と勝負していく。

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