◇競泳 世界選手権第3日(29日、シンガポール)
男子50メートル平泳ぎ予選が行われ、世界水泳初出場の柳沢駿成(スウィン高島平/アクアプロダクト)は、27秒23。全体18位で、上位16人による準決勝進出はならなかった。
アクアプロダクト社に勤める柳沢は、普段はフルタイムで働く営業マン。3月の代表選考会を突破して世界水泳デビューを果たしたが、世界の上位16人にはわずか0秒03届かなかった。レース後のインタビューでは「緊張とワクワクと、色んな感情が混じっていた。その中でこの舞台で泳げたのが楽しくて、濃い時間でした」とコメントした。
全世代を通じ、自身初の日の丸を背負って泳いだ。今大会前の7月の競技会では、日本新(当時)に0秒04に迫る26秒95をマークしていた。50メートル平泳ぎは、2028年ロス五輪で新たに正式種目に採用された。夢が広がる柳沢は「ここで泳げたことを、まず自分を褒めたい。市民スイマーというか、いち社会人代表としてここで泳げたことは、すごく誇りに思います」と胸を張った。